仕事と身体の関係_vol.3_生活習慣病に気をつける


健康でパワフルな身体を手に入れるための陣形


  1. 運動; 適度な運動を心がける
  2.  食事; 生活習慣病に気をつける
  3. 心の管理; 心の健康を保つ時間をとる
  4.  習慣; 痛みや重さのでにくい習慣にする
  5.  自己管理 ;身体、歯などの管理  ※整える

”仕事では今日行動して、今日、明日にはすぐ行動に対しての「結果」がでるということは日々のタスク管理であって、実際のプロジェクトや会社の発展はとても時間がかかるものです。持久戦という意味合いが合致するでしょう。いつも「決戦」だけを仕掛けているわけではないのです。”
参照:仕事と身体の関係vol.1より

この持久力という「陣形」を強化することにより、精神と身体の核を作り出し、どんな状況の仕事でも乗り切る精神を養います。その2つ目のカテゴリーとして、食や嗜好品に関連する習慣についてお伝えします。

■生活習慣病などに気をつける


前回、仕事と身体の関係vol.2_仕事は持久戦は、健康でパワフルな身体を手に入れるという手段として
「適度な運動を心がける」ということでお伝えしましたが、今回は持久力をつける上で欠かせない食の習慣、生活習慣病に気をつけるということです。

繰り返し行うという行為は、大きな成果を上げる為に欠かせない行動ですが、逆に悪い習慣の繰り返しは、身体のポテンシャルを下げる原因でもあります。

■ 仕事中の食事には気をつけて


生活習慣は毎日作られます。意外と見逃しがちなのが、仕事中の食事です。毎日どこかで口に入れる物を採っているはずなので忙しいとどうしても、ファーストフードやファミレスといった外食が、肉系だけが多くなり野菜不足など食質の管理を怠りがちです。注意が必要なのですね。外食は意識しないと繊維質が少なくなり、味の濃いものが多くなってしまいがちです。そのような人も外食で体調を少しでもキープする方法がありますそれは、糖質のコントロールにあります。

■野菜を先に食べると糖質が緩やかになる



血糖値上昇の抑制

野菜から食べる理由として、
1.満腹感が得られる

食物繊維は、葉物や茎など水分を多くふくんだ食材です。よってあるていど咀嚼し、噛み砕かないと食べることができません。咀嚼が増えることにより、脳の満腹中枢が刺激され満腹感につながり、食べ過ぎを防ぐことができます。
2.血糖値の上昇を防ぐ
食物繊維の多い野菜から食べることで血糖値が急上昇を防ぐことができます。炭水化物や糖質類を始めに摂取すると、インスリンを大量に分泌させます。このインスリンは脂肪の合成も促進し血糖の調整が追いつかなくなって余った血糖(ブドウ糖)が脂肪として蓄えられるようになり太りやすくなります。

■見落としがちなのが仕事中のお菓子



以外と見落としがちなのが、お菓子です。女性はよくお菓子の交換をしたりするもの。

また長時間、頭を使ったあとは糖質がほしくなりますよね。習慣的に一日に食べる量が多くなってしまいがちです。一日で食べた量はおかしの袋と、ケーキのお皿の大きさが物語っています。

ぜひ、この際にカウントして習慣を見直してみてください。

■お酒とたばこ


嗜好品としてコントロールしたいのが、お酒とたばこです。
たばこに関して現在、飲食店の全面禁煙化の案がだされ、社会的問題提起になっています。ここではたばこの害についておさらいしてみます。

たばこを吸う人だけでなく、その近くにいる人が吸ってしまった場合、受動喫煙といわれます。最近になってこの危険性が科学的に取り上げられました。厚生労働省、最新たばこ情報によれば、

環境中たばこ煙(ETS, Envoronmental Tobacco Smoke)

室内において喫煙者の吐き出す呼出煙とたばこの点火部から立ち上る副流煙が混じり合った総称で、室内空気汚染物質の主たるものです。国際がん研究機構(IARC)や米国環境保護局(EPA)は、ETSをヒト発がん物質に分類しています。環境中たばこ煙が非喫煙者の肺がんの原因になることは、1981(昭和56)年に疫学的に初めて証明されましたが、EPAはそれ以降の多くの疫学研究を体系的に評価して、「受動喫煙の呼吸器系への影響:肺がんとその他の疾患」という報告書を発表しました。

さらに現在では、受動喫煙は肺がんの原因となることはIARCはじめ米国公衆衛生総監報告など各国の代表的な報告書において確認されています。この背景として、煙の中に発癌性物質が含まれていること、そして、非喫煙者が受動喫煙に曝露することで、(特にたばこに特異的な)発癌性物質が尿中に検出されること、などがあります。
それにとどまらず、受動喫煙は循環器疾患の原因となることが確認され、さらに近年、受動喫煙曝露と急性心筋梗塞等の急性の循環器疾患との関連も認められています。
そのほか、妊娠・出産に関係し、低出生体重のほか、乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因となることが明らかとなっています。

以上のとおり、喫煙者が自ら吸う喫煙でなく意図せず吸わされてしまう受動喫煙にしても、循環器への急性の影響を含め健康影響については「趣味・嗜好」や「マナー」などと看過できるものではないといえるでしょう。
※受動喫煙の健康影響に関する米国公衆衛生総監報告のサマリーや癌、心血管系(循環器)、呼吸器への影響についての日本語訳が国立がんセンターのサイトにアップされています。
http://www.ncc.go.jp/jp/who/sg/index.html
※2010年3月アクセス

このように、幼児やたばこを吸わないのに肺の病気になる人にも少なからずとも影響があるということになります。そのデータとしてwhoの推計値では、

喫煙による超過死亡数(日本)


(拡大)

 国内では、代表的なコホート研究のデータを併合して、日本人における喫煙による負荷を推計した報告が国立がんセンターより出されました。 全死因のうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性で27.8%(喫煙者21.9%、以前の喫煙者(禁煙した人)5.9%)、女性で6.8%(喫煙者5.0%、以前の喫煙者(禁煙した人)1.8%)と推計されました。  (注:ただし、がんなど個別の疾患ごとに推計した割合を足し合わせると、全死因のうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性が19.1%、女性が3.6%となります。) 全てのがんのうち喫煙によるものと割り当てられる部分は男性で38.6%(喫煙者29.3%、以前の喫煙者(禁煙した人)9.3%)、女性で5.2%(喫煙者3.8%、以前の喫煙者(禁煙した人)1.4%)、と推計されました。  この推計によれば、2005年の時点で喫煙による死亡は男性163,000件、女性33,000件(上記注の個別の疾患ごとの推計に基づく場合には、男性112,000件、女性19,000件)
となり、相当の数に上っていることがわかります。

(拡大)

参考:Population Attributable Fraction of Mortality Associated with Tobacco Smoking in Japan: A Pooled Analysis of Three Large-scale Cohort Studies. K Katanoda, et al. J Epidemiol. 18:251-264.2008.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/18/6/18_JE2007429/_article
※2012年10月現在の情報

このような統計値から、吸うこと自体リスクがあるこは明白で、周りの人にも迷惑をかける行為にもなるので、禁煙の方向へ強くお勧めします。という私も25歳くらいまでたばこを吸っていました。最初はキャスター、キャメル、ショートホープ、マイルドセブンなど、このような患者さんに直接触る仕事ですので、一念発起して辞めました。まぁ、たばこにコントロールされたくないとうこともありましたが・・・・。

■食と生活習慣は精神と身体をつくる


健全な精神は健全な肉体に宿る、という言葉がありますが、「健全な精神は健全な食と生活習慣に宿ると」言っても過言ではないです。持久力をつけるためには、食と生活習慣は欠かすことができません。パソコンでどこでも仕事ができるようになりましたが、どこでも作業ができるため、カフェや飲食店なども仕事場になります。おのずと食べるものも偏りがちになり体調を壊してしまう方がいます。とくに歓送迎会などがある時期は注意が必要です。

アドバンスドボディでも以前、薬膳料理ということで身体が元気になるレシピをアップしました(薬膳料理)、ぜひ参考にしてみてください。

参照:厚生労働省 最新たばこ情報

-受動喫煙の影響

-who-推計値


東京都整体、麻布十番整体、東麻布整体、六本木整体など、都内で骨格調整を受ける場所は多くありますが、ボキボキと調整するのではなく骨格を整える理論によりソフトに施術できる技術を研鑽し、多くの改善事例をアドバンスドボディは積み上げてきました。是非ご体感ください。

この記事を書いた人

濱崎 秀範
アドバンスドボディ代表
・一般社団法人心身健康研究所代表理事
・トータルバランスアプローチ創案者
・世界健康長寿学会正会員
・NPOユニバーサルスポーツ
イベントコーディネーター
(障害者を含むスポーツイベント企画)

関連記事