潜在的なポテンシャルを発揮するための脳トレ


■脳の記憶はこれまでの経験


脳を鍛えることが可能かと考えたときに、なぜ鍛える必要があるのかということから。

人はそれぞれ個性があり長所・短所を持ち合わせています。それがその人らしさ、人柄です。
その人柄が作られてきた今現在の姿は、親や身近な人間の影響を受けながら、また自分の親はその親からと、乗り越えてきた経験や失敗したことなどの過去の蓄積から人格が形成されています。

その状況に、身内以外との出会いや影響された情報など判断材料により意思決定をしているのですね。

それがこうやって毎日を生きている私達人間です。

 

脳は身体のパーツの最重要な一つであり、自分自身のポテンシャルを最大限発揮できるようになるには、その為のよりよい決断や意識の切り替えをする必要があります

これまでの記憶を感覚的に覚えている脳は人間の未来を創造する行動にきっても切り離せないです。

「脳を鍛えるにはどうすればよいか?」というテーマでお伝えします。

 

■脳には情報をつかさどる領域がある


まず脳の仕組みとして、脳はさまざまな情報を処理するために、見た目は1つですが、その各部分に処理する分野が分布しています。それは、思考、感情、伝達、理解、運動、聴覚、視覚、記憶、という各部分を使ってものごとを処理しているのです。

特殊な測定器を頭にかぶって、読書をしたり問題をといてみると脳のどの部分を使っているという、ドキュメントを見たことがあります。サーモグラフィーでみると問題の内容によって頭の各部分の温度が上昇するのをご存じでしょうか。科学的に脳がどの領域を使って考え使っているか外側からみることが可能なのです。


このような8つの部分をつかって人は情報をインプット⇒アウトプットをしているわけですが、脳専門の著者などの本を調べてみて、私なりの解釈も含め脳についてふれていきたいと思います。

大脳には神経細胞のあつまる「皮質」と神経線維が集まる「白質」で構成され、この神経細胞と神経線維が成長すると「白質」が太くなり、
それに合わせて皮質の表面積が広がって行き、この変化の様子は樹木の枝の伸び方と似ている”


つまり脳は刺激することにより、このような働きを絶えずしているのですが実際どのような事を脳に起こすことができればポテンシャルを上げて行くことができるか?

このことを調べていると何か一念発起したときや、感情的に決意したときに私自身も自然に毎日の生活の仕方を変えたことの体験があったので、合点がいきました。やはり自然と脳を刺激する境遇にあっていてなんとなく行動に移していたことを感じます。

それというのも、

 

■脳を刺激する脳トレ方法とは?


よく先人の歴史をみているとその過去には、

・死生観を意識したときに行動が変わった

・喜怒哀楽、感情が刺激されたときに行動が変わった

このような局面が多いようですが、科学的に分かっている方法で脳を刺激する方法として・・・

1.習慣を見直す

知らない間に習慣になっていたことはありませんか?それが自分の気持ちを安らかにしたり、目標・目的の場所を目指すのに全く関係がない、もしくはその目的の為にマイナスだった場合それは良い習慣とは言えません。

習慣を見直すということは、これまで仕事でもプライベートでも自分を客観的にみることができるというワークです。また、思考、感情、伝達、理解、運動、聴覚、視覚、記憶、どの領域も長時間使うと脳が疲労して効率が低下するそうです。

そのような時は、違う脳の領域を使用すると回復します。散歩したりして違う感覚を使うことにより気分がスッキリするのはこのことですね

ここで注意が必要なのは、

人間は効率的なことだけをしていては視野がせまくなってしまいます。美術家の篠田 桃紅(しのだ とうこう)先生は現在103歳にして現役で絵を描いている方ですが、「無駄があるこそ人間らしさがでる」というお話をされておりました。

効率的な事だけというのは精神のバランスがとれた状態ではありません。そこで「自分の気持ちを安らかにしたり」ということを含めました。

2.脳の癖を知る

★自分をほめる

毎日生活していると楽しいことだけではありません。皆仕事を持っていますが、仕事である以上厳しい局面や乗り越えなければいけない壁があります。

また専業で家庭に入っている方も人それぞれなにかしら悩みや葛藤はあるようです

そんなときに自分をほめるワークを取り入れることにより、脳の感情領域を使い刺激する方法があります。

一度落ち込んで、ネガティブな気持ちが次から次に心に沸いてくる人は、ポジティブな体験をノートに書いてとりいれる方法です。

今日は○○なことがあったがよく頑張った」

「キレそうになったがよく抑えた」などなど、自分の行動のポジティブだったことを書き連ねるのです。

★とりかかった内容に期限をつける

仕事のプロジェクトには期限の長いものから短いものまでありますが、長いものでも自分の割り当てられた仕事に期限をつけるので、この方法をとることにより思考にオンオフがつきます。期限内に仕事が終わり、達成することにより脳の一領域が解放されます。仕事に熱中する人で朝まで徹夜して仕事をしたという人がいますが(最近ではあまり聞かないが)

結局次の日が休みならばいいですが、その状態でその仕事のプレゼンや納品をする際、身体と精神のエネルギーレベルが低いことは予想できますね。

結局その仕事の為にがんばったのに、納品や内容に不備があったのでは頑張り損です。それなので、自分の限られている時間に仕事に対する期限をつけ気持の変化をさせます。

★睡眠をとる

脳は起きている間にあった情報を寝る事により整理、またリセットしています。睡眠をとることにより思考の整理が行われるのです。短い時間でも、睡眠をとることにより脳を良い状態にできますの、少しの時間でもよこになることをお勧めします。

これは、googleは会社でも仮眠をとれるようになっているようです。むしろ昼寝をした方が仕事の効率が良いという脳の研究によるものです。

3.自分の心からやりたいこと

どちらかというと、「そうあるべき」という固定観念に縛られがちです。安全な領域から離れたくはない特性があるのです。安全の欲求です。ですが、こういった考え方・パターンが自分の毎日にイノベーションを起こすことの足かせとなっている場合があります。

自分が心から何かやりたいという事があれば、とりあえずやってみてこれまでのパターンを変えていき、新しい発想パターンを導きだそうという方法です
そもそも、先人から言い伝えられてきた良い方法はありますが、世の中の流れや、やってみないと分からないことはたくさんあります。

何事も「テスト」という考え方でやってみるという試みですね。

現代人に多いストレスは脳の、思考、感情、伝達、理解、運動、聴覚、視覚、記憶どれかの領域が組み合わさり自分のポテンシャル以上のものが積み重なり、いろいろな症状がでます。しかし、一度体験しストレス耐性をつけることにより、いろいろな事にも経験として蓄積され、次には動じなくなるようで、耐性がついている状態になっていくようですが、

注意してもらいたのは、多くの人におススメできる方法ではありません。

 

人それぞれ「ストレス耐性が違う」からです。ただ、生きている以上悩みやストレスはなくならない。有限な人生という観点から見る「死生観」、「長期的な生き方」から言えば、ストレス耐性がつくように自分の考えや習慣を変えていきうまく乗り越えることも、限りある人生をよりよく生きる方法だと私は思っています。

科学的に見ても、先ほどお話した篠田 桃紅先生の無駄についての話にあるように、脳の一部分だけの領域を長い時間使っていると、疲労して効率が悪くなる。脳にも無駄なことが必要ということになります。同じことを考え続けて悩んでいる人についても。

結論は脳を鍛えるためには毎日無駄と思われる事柄にも、脳を刺激するエッセンスをいれていくことにより、最大限発揮できるようになるという
ことです。毎日の生活にお役にたてれば幸いです。


参考文献:

脳の教科書 あさ出版  医学博士 加藤俊徳(著)

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い 幻冬舎 篠田桃紅 (著)

 

 

この記事を書いた人

濱崎 秀範
アドバンスドボディ代表
・一般社団法人心身健康研究所代表理事
・トータルバランスアプローチ創案者
・世界健康長寿学会正会員
・NPOユニバーサルスポーツ
イベントコーディネーター
(障害者を含むスポーツイベント企画)

2017年03月27日 | Posted in blog, からだ, 独自手技_骨格調整 | タグ: , , Comments Closed 

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