桂歌助「一笑会」、5/26に行ってきた


5月でちょっと月をまたいでしまいましたが、行ってまいりました。桂歌助 一笑会、上野広小路亭。
落語は身体全身をつかった、芸です。日本の伝統をご紹介したいという気持ちと、今のように簡単にスマホで動画や情報を手に入れることが可能な現代において、目の前で周辺の情景や人の性格をいかにもあるがごとく、表現されているこの芸が好きです。

何もない所から状況や話を立ち上がらせ、観客を引き込んで行くというところに魅力を感じます。


春風亭昇市 (前座)


 

今回の前座は、春風亭 昇市さん、春風亭昇太に入門、まだ若く20代といった感じ。親父さんが公務員でなんと、警察官!公務員の親から落語家を目指すなんて情熱をかんじますね!最近話題になっていた、「笑点の桂歌丸氏降板」による、司会者選び。

師匠である春風亭昇太さんが司会者の席についたわけですが、昇太氏が笑点の司会になったということを、ヤフーニュースで知ったというところが笑えました。

前座といいう階級は場所を選ばず落語のご依頼があるようで、焼き鳥で落語したことがネタとして話されていて、なかなか落語家の道も楽ではないですよねということが伝わったし、人前で話をすることがなによりの修行ということがつたわりましたよ。
このお話から感じることはどの業界でもそうですが、下積みという過程はどの分野でもあります。ですが、時間さえ投資すれば、大昔と違い、いろいろなツール(録音、動画)があるので技能が上達するのには、早くなっているのではないでしょうか。

しかしながら、口や見た目ではわからないところにも、想像力という名の「感覚」が必要なのではないかと思います。
これが経験と試行錯誤でしょう。


桂歌助 (真打)


前説で歌丸氏の笑点に憧れて落語家になりたかったというわけではないと今回は落語家になった経緯を話されました。

~演目紹介~
[かぼちゃ]
掛け値をしろと言われた、若者が勘違いからいろいろな人を巻き込んでいくという話
[由比ヶ浜メランコリック]
劇団で書かれた、脚本から歌助さんのアレンジが入った落語

 


桂歌蔵 (真打)


初めてお目にかかりました。
すこし大阪弁なまりで、おじちゃん、おばちゃんの役がとてもお上手でした。

また聞きたいと思いました!

 


落語を通じて患者様に伝える技術を学べる


歌助さんがいつも新作をこの一笑会で、ネタ披露するのですが、今回は、本人もなっとくがいっていないようでした。(苦笑)

でも、毎月自分で新作を作ったものを、落語を通して披露するというの落語家の、技能と努力を感じますね。努力というより当たり前の努力なんでしょうね。

患者様とのコミニケーションつくりに学ぶところがたくさんありました。私たちの施術は、「人対人」のお仕事です。いかにわかりやすく、症状と施術内容・これからの対策をお話できるかも、改善に向かう要素の一つだと考えています。施術者の技術側からの押し付けでなく、まずご自身の状態を把握していただき、状態の改善に向けて施術をしていくという過程には重要なのです。落語を通じて表現方法を吸収してます!

ちょっとざっくりですが、近くで落語を聞ける環境があるというのは幸せですねー

次回は6月23日(木)

演目

オーエスサン、ちりとてちん

ゲスト:桂枝太郎

場所:お江戸広小路亭 JR御徒町駅から徒歩3分
開演:18:30

開場:18:00

木戸銭 1,500円  前売り 1,200円

 

 

この記事を書いた人

濱崎 秀範
アドバンスドボディ代表
・一般社団法人心身健康研究所代表理事
・トータルバランスアプローチ創案者
・世界健康長寿学会正会員
・NPOユニバーサルスポーツ
イベントコーディネーター
(障害者を含むスポーツイベント企画)

2016年06月16日 | Posted in blog, 伝統芸能 | タグ: Comments Closed 

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